ナパ・ヴァレーにて、50年以上に渡りワインを造り続けている経験豊富な超実力派ワインメーカー、リック・フォーマン氏。
フォーマン・ヴィンヤーズでは、基本的に1つのシャルドネと1つのカベルネ・ソーヴィニヨン(ボルドースタイル)を造り出しています。特にカベルネ・ソーヴィニヨンは、現在のカルトとは真逆の方向性を持つ、テロワールを反映させた長期熟成可能なワインです。
ハウエル・マウンテン寄りの中腹、セント・ヘレナの町が見渡せる高地の緩やかな斜面にあり、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、メルロ、プティ・ヴェルドを栽培しています。ブドウは100%がセント・ヘレナの自社畑、『グラン・ロシュ・ヴィンヤード』 から。新樽が50%、古樽が50%のボルドー産オーク樽で22ヶ月の樽熟成。
品種:76% カベルネ・ソーヴィニョン, 12% カベルネ・フラン, 8%プティ・ヴェルド, 2% メルロ, 2% マルベック
先日、久々にフォアマンのカベルネ・ソーヴィニヨンを飲みました。カリフォルニアのカベルネ 何時飲んだっけ?と言う位久し振りです。
一つ感心したのは、良い悪い・好き嫌いは別として、一つのスタイルを確立しているなと言う事です。カリフォルニアでもボルドー・ブレンドを造っている所も多く、それは、その名の通りボルドースタイルを目指した物です。素晴らしい物も一杯あります。でも、それはボルドーを目指した物。しかし、よく似ていても、非なる物。カベルネ・ソーヴィニヨン単体のワインは逆に中々造る所が少ないし、難しいと思います。どんなかなあ~?と思いながら、抜栓・飲んでみました。
《輸入元訪問記より抜粋》
1980年代のワインは収穫は比較的(今に比べると)糖度が低い時期に摘んで、酸を加えて、しっかり濾過もして、きっちり引き締まったカベルネを造っていました。リックのカベルネはクラレットを思わせるというので、ボルドーファンが好んで買い求めるカベルネで注目を浴びていていました。1990年代に入って、ブドウがもう少し熟した時点で摘むように変えました。当時のリック曰く「飲み頃になるまで何年も待つのに疲れた。若くても美味しく飲めるカベルネがいいなあと思うようになったので、スタイルを変えた。」そして酸を加えるのも止めました。
2003年になって、さらに熟した時点でブドウを摘むようになりました。これは息子のトービーの影響があったとのこと。
パーカーが高得点を与える過熟気味のブドウから造られたアルコール度の高いカベルネがもてはやされる時代になっていて、リックもそのタイプのカベルネを造って、パーカーの高得点を得ていました。そして今、アルコール度は14.5-15%と決して低くはないですが、アルコール度の高さはまったく気にならず、エレガントでバランスの取れたワインを造っています。自分が信じているスタイルのワインを造リ続けて、今になったという自信と満足感がリックの表情から読み取れました。
◆醸造:リックはボルドーの大ファン。高くて買えないから自分で造っていると冗談。
「それにボルドーに比べると安い」とにっこり。ボルドーの伝統を守っているのが、ブレンドの時期。発酵が終わった時点で各ワインをブレンドして、セラーの地下に掘られたカーブへ重力で移動させて、約100樽ほどに入れて熟成。この中でフォーマンのラベルでリリースするレベルの質に達していない樽がセカンドラベルのグランド ロッシュ(Grande Roche)としてリリースされています。
フレンチオークで熟成するのはもちろんだけれど、決して100%新樽を使っていないのもユニーク。今、多くの醸造家が自然酵母を使っているので、リックもそうかなと思ったら、 そうではなくて自然酵母から抽出して作った培養酵母を使っているとのこと。理由は「自然酵母だと発酵をコントロールできないから」もう一つ、「卵型コンクリートタンクは使わないの?」と聞いたら、「フルーツの良さがよく表現できないから使わない。赤にも白にも使わない」ときっぱり。
といっても最新式の醸造設備を使わないわけではなくて、コンピュータのシステムを使うオートポンプオーヴァーを2006年から導入。発酵中は2時間ごとに10分ずつポンプオーヴァーを繰り返すことによって、抽出度を高めています。さらに無濾過というのも、最近の造りにうたわれているけれども、リックは軽いフィルターをかけます。毅然とした表情が「俺のワインは味で勝負、それに綺麗に熟成するよ」と言ってます。
ワインアドヴォケイト:93+ポイント
Reviewed by Robert M. Parker, Jr. Issue Date 29th Oct 2016 Source 227, The Wine Advocate Drink Date 2016 - 2031
The softer, more sexy and up-front style of the 2014 Cabernet Sauvignon makes it already drinking and appealing. Deep ruby/purple, with notes of black and red currants, cedar, licorice and forest, the wine has terrific fruit, medium to full body, ripe, well-integrated tannins and adequate acidity. Drink it over the next 15 or so years.
VINOUS:94ポイント
Antonio Galloni. Tasting date: December 2017 Drinking window: 2024 - 2039
Forman's 2014 Cabernet Sauvignon offers lovely precision to match its mid-weight, gracious personality. The flavors are bright, floral and nicely focused. The 2014 is attractive, but it remains on the lighter side of things, even within the context of Ric Forman's Cabernets. I imagine the 2014 will age well on its freshness. It will be interesting to see if the 2014 gains depth in bottle. What is clear, though, is that the 2014 has been more and more reticent each time I have tasted it. Readers will have to be patient.
Decanter :96ポイント
A brooding and nuanced bouquet of red and black fruit, petroleum jelly, woodsmoke, bitter cocoa, truffle and violet leads into a supple, elegant palate with fine savoury tannins and juicy acidity. Balanced, sapid and sophisticated. (WK) (5/2017)
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